新・ことば事情
5708「『大家』の反対語は?」
「ミヤネ屋」のスタッフに質問されました。
「『大家』の反対語は、『(家を)借りた人』でいいんでしょうか?なんか、落ち着きが悪いんですが・・・。」
たしかに、意味上は問題ないのですが、「借りた人」の反対語は、
「貸した人」
でしょうから、厳密に言うと、「借りた人」は、
「『大家』の反対語ではない」
でしょうね。調べて見ると「『大家』の反対語」は、
「店子(たなこ)」
でした。あ、そうか、落語ではよく「貧乏長屋」で出て来ますね。
「『大家』と言えば『親』も同然、『店子』と言えば『子』も同然」
って言いますからね。
しかし「店子」は今、話し言葉ではまず出て来ない言葉ですね。半分「死語」かな。「半死語」。
結局、放送ではそのまま、
「(家を)借りた人」
でいきました。