新・ことば事情
5706「甘しょっぱい」
3月13日に乗ったKLMオランダ航空。その機内誌の「ホームデリバリーサービス」に載っていた「フランスの塩キャラメル」の広告。その文章はこうでした。
「ゲランの塩と良質のバターを使った"甘しょっぱい"キャラメル!」
出た!「甘じょっぱい」!と思ったんですが、よく見ると、微妙に違います。そうです、
「濁っていない」
のです。「甘じょっぱい」ではなく、
「甘しょっぱい 」
だったのです!これは、初めて見ました。
グーグルで検索しました。(4月7日)
「甘じょっぱい」=17万2000件
「甘しょっぱい」= 7万3700件
結構「濁らない」のも、あるんですねえ。
ちなみに、2010年3月8日の読売新聞のサイト「発言小町」で、「甘じょっぱい」ものの例として挙がっているのは、
「味噌田楽の味噌」「みたらし団子」「お餅につける砂糖醤油」「鶏肉の照り焼き」「高級な梅干し」「お醤油+砂糖(みりん)」or「味噌+砂糖(みりん)」の味
といったところ。そして、
「発酵学者の小泉武夫先生のエッセイでは、よく『甘じょっぱい』という表現をされていますよ。」
という発言もありました。でも、ほとんどが東日本の人の発言でした。一般的に、関西人は使わない表現ですね、やっぱり。
「平成ことば事情5279 甘じょっぱい」「平成ことば事情5688 甘じょっぱい2」もお読みください。