新・ことば事情
5699「入境カード」
先月21日、俳優の隆大介さんが台湾の空港で係員に暴行し、傷害と公務執行妨害の疑いで拘束されました。その際に、
「入境カードの記入を拒否した」
ということが言われていました。その中に出て来た、あまり聞き慣れない、
「入境カード」
という言葉は何かな?と思った時に、
「あ、そうか!」
と思いつきました。つまり、
「『台湾』は、『国』ではない」
ということですね。普通なら、このカードは、
「入国カード」
と呼ばれる種類の物でしょう。しかし「台湾」は「国」ではなく、
「中国の、一地域」
という認識を我が国(日本)は取っているために、「入国カード」とは呼ばない(呼べない)のでしょう。
なるほど、そういうところでも「国」の認識によって言葉は変わるのかと、改めて感じました。
そういえば、オリンピックなどで、台湾は「国旗」は掲げられないですしね。あれと同じようなことですね。