新・読書日記 2015_026
『むずかしいことをやさしく やさしいことを深く 深いことをわかりやすく』(永六輔、毎日新聞社:2014、1、20)
この長いタイトルは、故・井上ひさしが、よく口にしていた言葉だという。それを永さんも信条として生きて来たという。
パーキンソン病になってから、ラジオの番組も降りたり、でもその病気の中でも活動される様子がテレビで紹介されたりしている永さん。
自分に合う薬が見つかって、最近はパーキンソン病の進行が抑えられて、症状が小康状態だという。それをラジオで言ったり、エッセイに書いたりすると「どこの病院のどんな薬ですか!?」と、同じ病気で苦しむ人たちから問い合わせが殺到すると言うが、こればかりは「万能薬」ではなく、ひとりひとりの症状によって、合うか合わないかは違うので、名前は言えないと。未だに物凄い影響力を持つ人なのだなと改めて思った。
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