新・読書日記 2015_025
『戦場でメシを食う』(佐藤和孝、新潮新書:2006、10、20)
もう9年も前に、出てすぐ買ったのに「積んどく」になっていた本。ちょっとタイトルがノンビリした感じだったので、「グルメ本かな?」と少し思ったりして・・・(んなアホな)。でも「メシを食う」はまさに、
「戦場で生活する人たちと一緒に暮らす」
ということ。同じ目線で考え行動し取材する。その自分を客観的に記録する。そして、
「その戦場の仕事で生きていく(いる)」
ということも示しているタイトルだったのだ!それに気付いたら、俄然、読む気持ちが前向きになった。
もちろんこの本を読むきっかけは、イスラム過激派組織"イスラム国"による日本人ジャーナリストらの殺害事件である。
著者はフリージャーナリスト・戦場ジャーナリスト。3年前(2012年8月20日)にシリアで取材中に亡くなった、あの山本美香さんのパートナーだった。
『なぜ、戦場を取材するのか?』
その問いに答えてくれる一冊だと思う。
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