新・ことば事情
5689「ビン・缶」
会社で缶コーヒー(ブラック・無糖)を飲み終えて、分別ごみ箱に捨てようとして、ふと思いました。
「会社のごみ箱には『一般ごみ』と、『ペットボトル』と、『ビン・缶』の分別ごみ箱があるけど、なんで『ビン・缶』は『ビン』が『先』なんだろうか?『缶・ビン』でもいいのに。いや、ごみの実態から言うと『ビン』はほとんど捨てられていなくて、その大半は『缶』のはずだから、『缶』が先でも良い。全部『缶』ならば『ビン』は書く必要がないとも言える。それ何になぜ『ビン・缶』なのだろうか?」
自問自答してみると、
「ビンカン」=「BINKAN」
「カンビン」=「KANBIN」
この中の「ビ」の音は「上唇と下唇が合わさって出る濁音」だから「息の勢い&力」が要る。それが単語の頭に出て来るなら、あとは一気に言えるが、単語の途中に出て来ると力をコントロールしなくてはならず面倒だ。だから言いやすさで言って「ビン・カン」となるのではないか。それに、
「敏感(ビンカン)」
という、よく知られた言葉があるので、言いやすいということもあるかもしれません。「カンビン」はあまり聞かない。「カンベン」は「勘弁」「簡便」等がありますけどね。
または、「ビン」の方が古い容器で、「缶」が新たに出て来たので、「ビン」の後ろについているのかもしれません。
グーグル検索では(3月5日)
「ビン・カン」= 7万7200件
「ビン・缶」 =11万5000件
「瓶・缶」 = 7万5900件
「カン・ビン」= 4万0900件
「缶・ビン」 = 8万8100件
「缶・瓶」 = 7万7800件
でした。