新・ことば事情
5683「船頭の名を」
坂東三津五郎さん追悼の特集を見ていたら、三津五郎さんが紫綬褒章を受章されたときの映像(だったと思う)が紹介されていました。その中で、三津五郎さんのコメントをフォローするスーパーの文字がこうなっていました。
「船頭の名を辱めることなく」
それを見て「あれ?」っと思いました。いきなり、
「船頭」
が出て来たけど、これはきっと「間違い」だな。「せんどう」は「平板アクセント」で、
「セ/ンドー」
でしたが・・・あ!わかった、これは、
「先導の名を」
だ!・・・・うーん、音だけで聞いてすぐに漢字を思いつくのは確かに難しいですが、
「『船頭』は絶対に出て来ない」
ということを考えたら、対策としては、
「分からない言葉、おかしいと思ったら、スーパーフォローはしない」
ということしかないかなあ。「平仮名で書く」という手もありますが、それだと、
「わからない」
ことを公言しているようなもので、スーパーを出す意味がないですもんねえ。
「他山の石」といたします。