新・読書日記 2015_022
『ニッポンの音楽』(佐々木敦、講談社現代新書:2014、12、20)
帯の文言は、「Jポップ誕生『以前』と『以後』の45年を通覧する」とあり、70年代、80年代、90年代、ゼロ年代と、10年ごとに区切ってその変化を読み解く。
「70年代」=はっぴいえんどの物語
「80年代」=YMO(イエロー・マジック・オーケストラ)の物語
「90年代」=渋谷系と小室系の物語
「ゼロ年代以降」=中田ヤスタカの物語
とある。こう分けちゃうと「Jポップ」の世界45年は、ほとんど数人で成り立ったかのような錯覚が・・・。でも大胆な区切り方は、時代の流れの中での「Jポップの柱」をくっきりと示してくれている。大体、同時代を生きて来ているので、納得できる部分も多いが、最後の「中田ヤスタカ」という人は、知りませんでした・・・。
ちなみに「Jポップ」という言葉は1980年代末に生まれたと。
この本での「柱」とは「また別の柱」で立てられた「Jポップ史」というのも、きっと書けるのだと思う。
star3_half