新・ことば事情
5676「異端児か?風雲児か?」
1月28日、国内航空業界3位のスカイマークが民事再生法を申請したというニュースの中で、スカイマークを引っ張ってきた西久保愼一前社長のことを指して、
「航空界の異端児」
と呼ぶのか?それとも、
「航空界の風雲児」
なのか?「ミヤネ屋」の原稿で迷いました。
本来は「風雲児」の方がふさわしいと思うのですが、そもそも「異端児」と「風雲児」では、どう違うのでしょうか?『広辞苑』では、
*「異端児」=正統派に属さず独自の活動をする人。常識にとらわれず、自由奔放に行動する人。
*「風雲児」=風雲に際会した人。好機に乗じて世に頭角を表した人
でした。(「際会」って言葉も知らなかったなあ。)
これを読むと「異端児」でもいいかな?と思いますが、私は、
*「異端児」=「マイナス」のイメージ
*「風雲児」=「プラス」のイメージ
を持っていました。既にリード部分・台本などで「異端児」になっていて、修正が間に合わないということで、OAは「異端児」で行きました。