新・ことば事情
5664「おのか?オノか?」
1月27日、名古屋で77歳の女性を殺した疑いで、19歳の女子大学生が逮捕された事件で、1月28日放送の「ミヤネ屋」は、凶器を、
「オノ(の柄)」
と「カタカナ」で表記しました。
1月28日の新聞各紙は、
(読売)おの
(朝日)おの
(毎日)おの
(産経)オノ
(日経)おの
で、「カタカナ」は産経だけ、あとの4紙は「平仮名」でした。
実はこれに関しては10年前(2004年5月)に「平成木庭事情1727 オノ・おの・斧」で書いていました。その際は、鳥取県倉吉市で、盗んだ自転車に乗っているところを見つかった15歳の中学3年生が、叱られるのを恐れて「オノ」で母親に重傷を負わせて、殺人未遂容疑で逮捕されたという事件でした。
それを報じた2004年5月20日の各紙朝刊の見出しでは、
(読売)オノ
(毎日)オノ
(朝日)おの
(産経)おの
(日経)おの
でした。今回とは違いますね。
その前にも、2004年1月29日に書いた「平成ことば事情1571 ナタとオノ」でも、韓国・ソウルの日本人学校の幼稚園部に刃物を持った韓国人の男が乱入し、男子園児に切りつけ重傷を負わせるという事件について書いていて、その際は、
(読売)オノ
(毎日)オノ
(産経)ナタ
(日経)ナタ
(朝日)ハンマー
でした。やはり今とは違う表記です。というか「モノ」が違うなあ。