新・読書日記 2015_012
『火花』(又吉直樹、文藝春秋『文學界』2015年2月号より:2015、2、1)
「読書家」として知られるお笑い芸人コンビ「ピース」の又吉直樹さん。その「デビュー小説」らしい。月刊誌の表紙には、
「天才芸人の輝きと挫折を描いた」「満を持して放つデビュー中篇 230枚」
とある。いま大変、注目されていて、この『文學界』という、普通の一般人は読まないような専門的な文化の香りのする月刊誌が、なんとむっちゃ売れていて増刷されているらしく、本屋さんでも、すごくたくさん平積みになっていました。つい、興味を持って買ってしまいました。
読み始めると・・・うん、これは小説、純文学だな、と。しかもグイグイ読ませる。いいんじゃないの?特に後半の山は、とってもいいんだけど、最後の着地はなあ・・・おっとこのへんにしておかないと、読む楽しみがなくなりますから。一度、読む価値はあると思いますよ!「花火」⇔「火花」=「スパークス」かなあ。
一つ追加。主人公の先輩の、大阪出身の芸人の名字が「神谷」と書いて、
「かみや」
になっているのだが、大阪の出身というのならば、
「かみたに」
の方が良かったんじゃないかな。
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