新・読書日記 2015_007
『居酒屋を極める』(太田和彦、新潮新書:2014、11、20)
著者は1946年生まれ、元・資生堂の宣伝制作室のデザインマン。その後独立して、デザイン事務所で主にグラフィックデザイナーとして活躍する傍ら「居酒屋評論家」としても数多くの本を執筆している。最近、私も名前をよく聞くようになった。それだけ、居酒屋に行く機会が増えたからか?そう思って見ていると、漫画週刊誌の中のコラムを書いていたりして「あ、これ読んだことある!これが太田さんだったのか!」というような感じで、既によく知っている人だったのだ。
太田さんは、古い、伝統ある居酒屋を「よし」として、一人でブラリと入っても、うまい酒(日本酒)と食べ物がある、お店の人にも味があるという居酒屋を追い求め、探し当てた全国の居酒屋を紹介してくれている。東日本大震災後の東北の居酒屋に行った話などは、掛け値なしにいい話である。この本に出て来る居酒屋に、行ってみたいなと思った。
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