新・読書日記 2015_005
『知の訓練~日本にとって政治とは何か』(原武史、新潮新書:2014、7、20)
原武史さんは、明治学院大学国際学部の教授。私と同世代(生まれは原先生が1年下だが、)同学年かもしれない)。専門は「日本政治思想史」だから、なじみのある分野ではある。
その原先生の「比較政治学」の講義録、のような物。話し言葉で書かれているので読みやすいし、読んでいると、本当に講義に出ているかのような気になって来る。こんな授業なら、ぜひ受けて見たい。本の帯には、
「天皇から性まで。『日本の根源』に迫る、白熱講義!~この国の究極の支配者は誰か」
とあります。とっても面白くレベルの高い話で、大学生がついて来られるのかな?と思わないでもないです。
第一章から目次を見ていくと、「だれが日本の時間を支配しているのか」「なぜ日本では『広場の政治』が根付かないのか」「日本で最も政治的な神社」「なぜ『神道は宗教に非ず』とされたのか」「二つの神<伊勢神宮vs.出雲大社>」「なぜ東京には政治の"中核"がないのか」「いかにして民都・大阪は生まれたのか」「アメリカ化する地方と親心の政治」「元始、日本の女性は政治的存在だった」。ね、読みたくなる謎が、次々と並べられているでしょ?詳しい内容は、本書をお読みください。
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