新・ことば事情
5650「アマテラスとオオクニヌシ」
原武史さんの『知の訓練~日本にとって政治とは何か』(新潮新書)を読んでいたら、こういう記述がありました。
「アマテラスは伊勢神宮=顕」「オオクニヌシは出雲大社=幽」
そこで、
「あれ?」
と思い出したのは、2014年10月5日に、
「高円宮家の典子さまが、出雲大社権宮司の千家国麿(せんげ・くにまろ)さんと結婚したニュース」
です。
高円宮家のお嬢さまは「皇室」ですから「顕」、
これに対して「出雲大社の権宮司」である千家国麿さんは「幽」
ですよね。つまりこの結婚は、
「顕と幽の結合」
ということになるのでしょうか?そうすると、
「この結婚は、日本の二千年の歴史の中でもとっても大きな意味のあることだったのではないか?」
と、今頃になって気付いたのです。
そのほか、この本を読んでいて、
「第三代天皇は『安寧天皇』」
というのを見て思いついたのは、「韓国・朝鮮語」の「こんにちは」にあたる、
「アンニョン・ハシムニカ」
の「アンニョン」は漢字で書くと、
「安寧」
です。この辺も、朝鮮半島との古いつながりがあるのではないか?と思いました。