新・ことば事情
5642「天然エビ100パーセント」
「カニ」の次は「エビ」です。
コマーシャルを見ていたら、こんな言葉に目が留まりました。
「天然エビ100パーセント」
???そうすると何かい、「『天然』でないエビ」ってぇのがあるってこと?それは、
「人工エビ」
があるってこと?という疑問が。しかし、すぐにその疑問は解消されました。
「『天然』でないエビ」というのは、
「養殖エビ」
のことを指しているのですね。つまり、
「天然エビ=養殖エビではない」
ということなのか。気付いてみれば不思議ではないんですが、なんかそのときは、「天然エビ100%」に違和感があったのでした。
(追記)
その後もこの問題を考えていて、ふと思いつきました。
「もしかしたら、『カニが入っていないカニカマ』のように、『エビを使っていないエビ料理』もあるのではないか?」
もしそうだとしたら、
「天然エビ100%」
という表示には意味がありますね。それともう一つ、
「エビ50%と、つなぎの魚のすり身50%」
のようなケースもあるのかも。そういえば、ハンバーガーでも、
「100%牛肉」
をうたうものもあるということは、
「つなぎに『牛肉以外の物』を結構使っている」
ケースもあるでしょうからね。「天然エビ100%」を「ウリ」にするということは、
「その業界では『100%でないもの』が結構ある」
ということを示しているのではないでしょうか?
(2015、1、19)