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『道浦TIME』

新・ことば事情

5641「わけありのカニ」

<2008年12月19日に書きかけたもので、当時の番号は「平成ことば事情3570」>

 

冬になると、新聞の「カラフルな広告」に目が行きます。

2008年12月の朝日新聞と毎日新聞には、「プライムショッピング」という名前で、読売新聞は「優生活」、産経新聞は「快適生活」という名前の紙面があって、そこで、冬の味覚「カニ」の宣伝をしていました。その中の

「わけあり ボイルずわいがに」

に目が行きました。

「『わけあり』だから限定格安」

とあるのですが、この「わけあり」の「わけ」とは、一体どんなことなんでしょうか??

いやね、奥さん聞いてくださいよ、コイツも随分苦労していてね、最初のヨメさんには逃げられて、小さい子どもを"5匹"も抱えて苦労して、職も転々としながらね、なんとかここまでやって来たんですよ。ここはひとつ助けると思って、買ってやってくれませんかねえ・・安くしとくよ。みたいな話でないことは、確かです。

もう少し、広告をよ良く読んでみると「わけ」がわかりました!

「少しだけ脚折れの混じったスペシャル限定企画」

「肩付き脚の身5キロ10000円」

少しだけ「脚折れ」が混じってるのか。食べる時には、関係ないと言えば関係ないな。「そば」で「少しだけちぎれた短いそば」が混じっているようなものかな?違いますか、そうですか。「肩付き脚の身5キロ」が1万円。うーん、安いのかな?どうなんでしょうか?「カニ好き」の方には安いのかもしれません。

(「カニの脚」の付け根は「肩」なんだ!という発見に関しては、当時書いたはずです。検索したら2011年1月に「平成ことば事情4257肩付き脚肉」で書いていました。)

まあ、この広告を見てから6年が経ちますが、「そんなわけで」、やはり12月~1月になると、新聞のカラーの広告に目が行きますねえ...買ったことは、ないんですけどね。

(2015、1、15)

2015年1月16日 21:57 | コメント (0)