新・ことば事情
5639「くんずられた遊び、オッコッケイ」
2014年12月3日の日本テレビ『笑ってコラえて!』を見ていたら、過去の「おもしろビデオ」を放送していました。
その中で、東北のおじいちゃんが話すのを聞くと、やっぱり「方言の訛り方」が面白いんですね。「我々の耳に聞こえる音」と「ご本人が話している音」が、全然違うのですが、話している御当人は、
「同じ音」
だと感じている様子が、とってもおかしかったのです。(バカにしているとかいう意味ではありませんので、お間違いなきよう)
たとえば、
「くんずられた遊び」(秋田)
というのは、標準語で書くと、
「禁じられたら遊び」
ですし、
「オッコッケイ、シャム」(宮城)
と聞こえるように話してらっしゃるのは、明らかに、
「ウコッケイ(烏骨鶏)、シャモ」
でした。ディレクターが、
「『ウコッケイ』ですよね?」
と問い返すと、
「うんにゃ、オッコッケイ」
と返してくる様子が、ただそれだけで面白かったです。人間の笑いって、本当に些細な所にあるんだなあと感じました。
それと、東北と東京(標準語地域)では、
「母音の音が違うのではないか」
という気持ちが強くなりました。