新・ことば事情
5637「カーンぶり」
お正月(2015年1月2日)に見ていたテレビ朝日の番組で、「とんねるず」の木梨憲武さんが、2014ブラジルワールドカップの得点王で、コロンビア代表の、
「ハメス・ロドリゲス選手」
と「PK対決」をしていました。その際に木梨さんは、
「この番組でPK蹴るのは"カーンぶり"ですからね」
と言っていました。この、
「カーンぶり」
という言葉は、以前、当時のドイツ代表のゴールキーパーの、
「オリバー・カーン選手」
と「PK対決」をしたときのことを指していますが、
「そのとき以来」
という意味ですね。この「ぶり」の使い方は、最近の若者言葉だと思います。木梨さん、さすがに若い言葉の表現を、いち早く取り入れているのだなあと思いました。ただ字幕は、
「カーン以来」
と、「従来の表現」で出ていました。「カーンぶり」では通じない恐れがあることを、番組のプロデューサーは感じたのかもしれませんね。
ちなみにこの「ぶり」については、去年もいくつか書きました。(それ以前にも、ここ数年、書いています)こちらもお読みください。
「平成ことば事情5551小学生ぶり」
「平成ことば事情5592いつぶり」
「平成ことば事情5041どれくらいぶり」
「平成ことば事情3083先週ぶり」
「平成ことば事情2722いつぶりですか」