新・ことば事情
5635「『あてがふ』の読み方」
平成27年の「歌会始の儀」が、1月14日に皇居で行われました。
今年の「お題」は「本」。天皇陛下のことしのお歌は、次のようなものでした。
「夕やみの せまる田に入(い)り 稔(みの)りたる
稲の根本に 鎌をあてがふ」
この、
「あてがふ」
をどう読むか?悩みました。
「あてがう」
でしょうか?それとも「ウ音便」で、
「あてごう」
でしょうか?さあ、どっち?私は、
「あてごう」
と「ウ音便」で読んだほうが、雰囲気が出るのかなという気がしました。
結局、NHKのお昼のニュースで、「読み人の読み」をそのまま放送していたのを見たら、
「あてがう」
と読んでいました。