新・読書日記 2014_189
『新・戦争論~僕らのインテリジェンスの磨き方』(池上彰・佐藤優、文春新書:2014、11.20)
現在まさに脂が乗っている"知の巨人"佐藤優と、誰よりもわかりやすく世の中の問題を説き聞かせる"「そうだったのか!」おじさん"池上彰の2人の対談。この本を読めば、日本にいながらにして世界の動きの意味を読み解いていくことができる。
危険に満ちた地球、国際問題。これは「民族と宗教の問題」を理解するところから始まる。これが横糸。そして「縦糸=歴史」を知ることも重要だ。
そして、日本人にとってなかなか理解できない、イスラムの世界=「イスラム国」とは、一体何なのか?これが世界に与える影響は?さらに、身近でありながら、やはりわかりにくい「朝鮮半島」の問題。また、中国から尖閣を守るには?アメリカとは、今後どう付き合っていくのか???
増え続ける「?」を解いていってくれる(ような)気になる。
佐藤の言う「新・帝国の時代」には「戦争論」が必要だと。それは「戦争をする」ためではなく、「戦争をしないため」なのである。
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