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『道浦TIME』

新・読書日記 2014_180

『餃子の王将 社長射殺事件』(一橋文哉、角川書店:2014、11、28)

 

「餃子の王将」の社長が、早朝、出勤したところを射殺される事件から、12月19日でちょうど1年。その直前に出版された。1年経っても、犯人の行方は杳(よう)として知れない。著者はフリージャーナリストとして、この事件を追ってきた。そして、犯人の特定はできないものの、なぜ「餃子の王将」の創業家の直系ではない3代目の社長が狙われたのか?どういう人たちに命を狙われたのか?その背景に迫り、ぼんやりとではあるが、その結論を記した。「ぼんやりと」というのは、「あえて」はっきりと書いていないのかもしれない。それは、本当は分かっているが書くと大変な事態に・・・ということなのか?それはわからないが・・・。

暗殺の手口は「プロ」だが、使われたピストルは「25口径」という口径の小さい物で「プロらしくない」など、謎はいくつも残る。

事件から1年を前に、京都府警は、犯人が逃走に使ったとみられる盗難バイクから「硝煙反応」出たという情報を出したが、これまでに掴んでいた情報を今頃出すのは、それ以外の捜査が手詰まりであることを示すのではないだろうか。事件はこのまま「迷宮入り」してしまうのだろうか・・・・?

 


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(2014、12、15読了)

2014年12月23日 20:30 | コメント (0)