新・読書日記 2014_165
『現代用語の基礎知識2015』(自由国民社:2014、11、20)
今年も「日本語事情」のページ、4ページだけと少しさびしいですが、書きました。
ページ数が少ない分、文章が"筋肉質"のような気が自分ではしています。これで「2006年版」から、いつの間にか「10年連続」で書いてるなあ。「継続は力なり!」ですね。
内容もそうですが、今年は「表紙」が画期的!とにかくこんな分厚い本(辞書・事典)を手に取って「めくってもらう楽しみを!」ということで、キラキラのブルーの表紙。ワクワクしますね。「ブルー」というと「青色発光ダイオード」がノーベル賞を取ったなあ・・・などということも思い浮かんだりして。私はこのキラキラ、大好きなんですね。いいです、これ!キラキラの紙の開発には、偶然巡り会ったというようなことも「編集後記」に書いてありました。
巻頭の森永卓郎さんと小島よしおの対談もおもしろいね。
巻末の外来語事典、これまでもあったのだろうけれども、こんなに充実した外来語事典であったのか!と、改めて認識しました。
「音楽」の項目は中川右介さんが書いていますが、新しい事項を取り入れながら、基本的なことも押さえるという感じで9ページ。さらにことしは例の「ゴーストラーター事件」の佐村河内の件についても「2014年の特記事項」で書いてらっしゃいます。去年、中川さんは、
「佐村河内はCDなどの売り方がえげつない。音楽の内容もそれほど目新しいものではない」「今年は真価が問われるだろう」
と"予言"している。まさにその"現代のベートーベン"の「化けの皮」がはがれた今年の出来事は、中川さんの「先見の明」を裏付けたと言えます。
それとともに、「本来の値打ち」ではない「周辺の情報(="全盲"であること、被爆地・広島をテーマにしたとされる楽曲など)」に惑わされない生き方の大切さを、改めて教えてくれている気がします。真実を見抜く目、リテラシーが求められていると。ボヤッと生きていると騙されるのか。いやはや、大変、生きにくい世の中になりましたねえ・・・。