新・ことば事情
5578「アクアブレーニング」
10月5日、雨の鈴鹿で起きたF1の事故で、最初にマシントラブルで停車していたステーィル選手の車に、ビアンキ選手のマシンが突っ込み、ビアンキ選手は意識不明の重体となりました。現在も重篤な状態のようです。
最初に止まっていたスティール選手のコメントに、
「アクアブレーニングを起こした」
というのがありました。この「アクアブレーニング」というのは、もしかしたら、昔、教習所で習った、
「ハイドロブレーニング(現象)」
のことでしょうか?
グーグル検索してみると(10月16日)、
「アクアブレーニング」 = 1万1200件
「ハイドロブレーニング」 =12万9000件
「ハイドロブレーニング現象」= 6万3600件
『デジタル大辞泉』では「アクアブレーニング」を引くと、「ハイドロブレーニング現象」を見よ、となっています。やっぱり!見てみると、
「《 hydroplaning 》自動車が、水のたまった道路を高速で走行すると、タイヤに水膜ができて、路面から浮いたような状態となり、ブレーキなどが効かなくなる現象。」
とありました。ネット辞書『ウィキペディア』では、
「ハイドロプレーニング現象(英: hydroplaning)、またはアクアプレーニング現象(英: aquaplaning)とは、自動車などが水の溜まった路面などを走行中に、タイヤと路面の間に水が入り込み、車が水の上を滑るようになりハンドルやブレーキが利かなくなる現象。水膜現象ともいう。
なお、パワーボートやプレジャーボートなどでの高速走行において、船底の多くを水面上に出し、水の抵抗を軽減する走法も「ハイドロプレーニング」、または単に「プレーニング」と呼ばれる。タイヤの溝パターンの最適化[1][2]や路面の排水性能を高めた排水性舗装(透水性アスファルト舗装)の採用[3][4]などにより、ハイドロプレーニング現象の抑制が可能である。」
とありました。つまり、
「ハイドロ=アクア」
なんですね。
ビアンキ選手の、一日も早い意識の回復を祈ります。