新・ことば事情
5567「立ち居振る舞い2」
最近、時々見かける間違いに、
「立ち振る舞い」
があります。
え?どこが間違いかって?よく見て下さい、よく、何か抜けてるでしょ?そう、
「居」
が抜けているのですよ!正しくは、
「立ち居振る舞い2」
です。「立ったり座ったり」する様子ですから、「立ち振る舞い」ではありません。「居」が抜けると「座ったり」の意味が無くなることになります。
こういった間違いが起きる原因としては、「立ち居(たちい)」の部分が「ち」と「い」という同じ母音が続くために、耳で聞いた時に「い」を聞き取りにくいし、しゃべる場合も「い」を短めに言ってしまうために、結果として「脱落」につながっているのです。
発音をしっかりすることから、そして漢字でしっかりこの言葉を覚えることからやらないとダメでしょうね。
(2014、10、13)
(追記)
平成ことば事情4502「立ち居振る舞い」
で書いていました・・・ということで、これは、平成ことば事情5567「立ち居振る舞い2」とします。