新・ことば事情
5558「年齢肌」
2014年9月1日の読売新聞に、
「20代からの年齢肌ケア」
という記事が出ていました。この、
「年齢肌」
というのが気になりました。特に引っかかる言葉ではないですが、なんだか新しい言葉のように感じます。テレビのコマーシャルなどでも使われているのではないでしょうか?
記事のリード部分を読むと、
「女性にとって、加齢による肌のシミや小じわは気になるもの。そんな人向けのエイジングケア化粧品の新顔が、続々登場している。」
とのこと。実はリードと本文に「年齢肌」という言葉は出て来ません。しかし、「これのことかな?」という表現としては、
「肌のくすみや弾力性の低下」
というのがありました。また、
「肌表面の各層は年齢とともに潤いが不足するなど、キメが乱れて化粧品が浸透しづらくなる。」
とありました。これが「年齢肌」か。
新しい言葉をいち早く取り入れる『三省堂国語辞典・第7版』を引いてみたら、「年齢肌」は載っていませんでしたが、「年齢」の用例の中に「精神年齢」「血管年齢」と並んで、
「肌年齢」
というのはありました!さすが!グーグル検索してみると(9月18日)
「年齢肌」=56万6000件
でした。トップのほうに出て来たのは、「ドモホルンリンクル」「サントリー年齢化粧品」など「化粧品の広告」で、「年齢肌化粧品」は、
「エイジングケア」
とも言うようですね。
「年齢肌化粧品」 = 1万4100件
「エイジングケア」 =157万0000件
「エイジングケア化粧品」= 28万2000件
でした。