新・読書日記 2014_130
『ツイッターとフェイスブックそしてホリエモンの時代は終わった』(梅崎健理、講談社+α新書:2014、6、19)
著者は1993年生まれ。愛称は「うめけん」。4歳からパソコンに触れ、2009年6月からツイッターを始めた。その後ツイッターを始めたソフトバンクの孫正義氏に、3番目にフォローされた。2010年12月に高校在学中に「株式会社ディグナ」を設立。「~なう」で、流行語大賞を受賞。2013年から東京・歌舞伎町に拠点を構え「人間の群れの中で、もまれてこそ、ITの未来が見える」ということを実践している...というのが、本のトビラに書かれた経歴。つまり、まだ20歳か21歳の若者。この本では、
「デジタルからニューアナログへ」
ということを提唱している。意外にも、メモを取るのにパソコンではなく「手書き」で紙を使うという著者の推奨する「ニューアナログ」とは?それは、本書を読んでください。
言葉を拾ってみると、
「双方向でつながることができることが、ツイッターの最大の魅力だと思っている」
なるほどなるほど。
「ネットの世界では、アクセス数が評価や収入に直結する。だから、見出しをどこまでも刺激的、扇情的なものにする傾向がある。(中略)たとえば以前、あるサイトのニュース欄に『鈴木宗男長男痴漢逮捕』という見出しが出た。この見出しで直観的にイメージされるのは、鈴木氏の長男が『痴漢で逮捕された』というもののはず。(中略)しかし実際には、鈴木氏の長男は痴漢で逮捕されたのではなく、痴漢を捕まえた側だった。」
助詞を省略することで誤解を招くこともあるということですね。わずか20歳かそこらで、こんなことにきっちり気付いているのはエライなあと思う。倍以上生きていても、気付かない大人も、いっぱいいるのに。
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