新・ことば事情
5542「コンミス」
レンタルDVDで、ドラマ『のだめカンタービレ』を見ていたら、
「女性のコンサートマスター」
のことを、
「コンミス」
と言っていました。初めて知りました。普通は、「コンサートマスター」を略したら
「コンマス」
ですが。グーグル検索してみると(8月28日)、
「コンサートマスター」=28万4000件
「コンマス」 =17万9000件
「コンミス」 = 3万7300件
でした。「コンマス」より「コンミス」がかなり少ないのは、やはり女性のコンサートマスターが少ないことが影響しているのでしょうか?ちなみに「コンミス」を略さずに言うと、
「コンサートミストレス」
だそうです。
「関西シティーフィルハーモニー交響楽団」という大阪のアマチュアオーケストラのサイトを見ると、「コンミス」について詳しく書かれていました。それによると、
「『コンサートミストレス誕生のいきさつ』(前略)指揮者が専門職化していく過程の中で、オーケストラの代表のコンツェルト・マイスターは、次第に第1ヴァイオリンの首席奏者に固定されていきます。これを英語で『コンサートマスター』、そして、これが女性の場合は『コンサートミストレス(ミストレスはマスターの女性形です)』となるのです。
ちなみに、オーケストラの内輪では、コンサートマスターは『コンマス』、コンサートミストレスは『コンミス』と縮めて言われる場合が多いです。」
ということでした。