新・読書日記 2014_119
『バカが多いのには理由がある』(橘玲、集英社:2014、6、30)
刺激的なタイトルだが、内容はタイトルのイメージとは違い、冷静で落ち着いた中に鋭い指摘を持ち、シニカルではあるが、その分析は役に立ちそうな感じがした。
2012年11月から2014年5月にかけて『週刊プレイボ-イ』誌上で連載されたものをまとめたものらしい。最近『週プレ』、読んでないからなあ。
60ページぐらいまでは、今の世の中の違和感に関して、「ファスト&スロー」「正義と進化論」「狂信はどのように生まれるのか」「『光と徳の物語』としてのゼロ」と区分けして説明している。その後は「政治」「経済」「社会」「心理」の4つの分野での「ニッポン」の問題点を指摘している。知的な刺激を受けられるとともに「現代ニッポン」の問題点が見えてくる一冊。
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