新・読書日記 2014_117
『地層捜査』(佐々木譲、文春文庫:2014、7、10)
読み出したら止まらない!結局、明け方5時まで読んでしまった!
単行本は2012年に出ている。『代官山コールドケース』の続編。「コールドケース」とは、たしか「未解決事件」のこと。この『地層捜査』もまさに「コールドケース」を溶かす捜査の話。
殺人事件の時効が15年から25年に延び、そして遂に時効がなくなった。これによって犯人は逃げ続けなければならなくなった、命ある限り。そして捜査する側の警察も、人員は増えない中で、捜査を続けなくてはならなくなった。
17年前にはオクラ入りとなった事件。時間が経ったことによって、まるであぶり出しのように浮き上がってくる当時は隠されていた事実の数々。引退した警察官と、謹慎処分が解けたばかりの警察官が「相棒」を組んで事件解決に向かう様子は、ついつい徹夜してしまうぐらい、おもしろい。
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