新・読書日記 2014_113
『話し言葉の日本語』(平田オリザ+井上ひさし、新潮文庫:2014、1、1)
夏休に読んだ本6冊の内の1冊。
単行本は2003年1月に出ている。1996年に発刊された戯曲専門雑誌(!?)『せりふの時代』で、創刊号から2001年まで連載された対談を一冊にまとめたもの。既に井上ひさしが世を去って3年以上がたつが、こうやって対談を読んでいると、まだ生きているかの気持ちになる。日本語のプロ中のプロの対談だ、面白くないわけがない。そもそも日本語・言葉とは、そして台詞とは方言とは敬語とは、これからの日本語はどうなっていくのか?といったところまで。前半は、大体、井上さんが口火を切って引っ張って行って、平田さんがそれをうまくリードする感じ。後半になって、ようやく平田さんから切り出すこともできるようになって来たかなという感じだった。
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