新・ことば事情
5536「まさ土の読み方」
8月20日の広島の土砂災害のニュースで
「まさ土」
という言葉が出て来ました。漢字では、
「真砂土」
とも書くようです。この読み方ですが、どうやら、
「まさつち」
「まさど」
の2種類があるようなのです。ただ、国語辞典を引いてみると、
「まさつち」
しか載っていません。しかし、その意味を見ると、
「『まさつち』は『園芸関係の用語」
のようです。
「関西情報ネットten!」に電話で出演していた京都大学防災研究所の釜井俊孝教授は、
「マ\サド」(2回目は「マ/サド」と平板アクセント)
というアクセントで「ド」と言っていました。「頭高アクセント」だと、「イスラエルの情報機関」のよう感じです・・・あれは、
「モ\サド」
か。NHKの原田邦博さんに伺ったところ、
「『趣味の園芸』という番組では、『まさつち』を使っているが、今回の土砂災害のニュースでは、東京農工大学・石川芳治教授の発言の引用で、『まさど』とした」
というメールを頂きました。
「土」の読み方が2種類あるもので言うと、
「盛り土」
に似ていますね。これも、
「もりつち」「もりど」
の2種類ありますが、「土木関係の用語」としては、
「もりど」
ですね。