新・読書日記 2014_108
『マレーシア航空機はなぜ消えた』(杉江弘、講談社:2014、7、10)
タイトル通りの謎を残したまま、以前消息不明のマレーシア航空機。
2014年3月8日に飛び立ってから、もう5か月以上が経つ。事件なのか?事故なのか?そうこうしているうちに、同じマレーシア航空機がウクライナ上空で撃墜された。「またマレーシア航空機か!」。誰もがそう思っただろう。そして忘れかけていた3月の行方不明事件(事故)が、また取りざたされる。
一応当時は、機長が何らかの政治的な活動をしていたので、「機長によるハイジャックなのではないか?」という意見も出ていた。少なくとも「事故」ではないと。また、「実はどこかの島に着陸しているのではないか」というような「陰謀説」なども出て来た。謎である。その謎に、元日本航空機長で、「ボーイング7474」での飛行時間1万4000時間という世界記録を持つ著者が、「プロ」の機長の目線で挑む。と同時に、飛行機の機能や、機長とはどういうものであるかも説明していく一冊になっている。
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