新・読書日記 2014_107
『絶望のテレビ報道』(安倍宏行、PHP新書:2014、7、29)
ことしの夏休み中に読んだ6冊の内の一冊。
著者は、日産自動車に入社後、1992年にフジテレビに入社(転職)。ニューヨーク支局長や「ニュースJAPAN」のキャスターを務めた。(その時は、あの「滝川クリステル」とのコンビ)顔写真を見れば「ああ、見たことある!」となるだろう。しかし、テレビの地上波での報道に限界を感じ(たのだと思う)、活躍の場を「BS」に移して、より長時間のインタビュー番組などで「自分が興味のある時代を代表する人」を呼んで「解説キャスター」として話を聞いて来たが、視聴率の呪縛を受けるテレビよりも、ネットに可能性を感じたのだろう、2013年に退職。現在は『Japan In Depth』の編集長。
タイトルを見たときは「そんなに絶望しているのなら、本なんて書かなくてもいいのに・・・」と思ったが、おそらくタイトルは著者がつけたのではないのだろう。編集者が「キャッチ―」なタイトルにしたのではないかと思う。
そんな本の中に、わが『情報ライブ ミヤネ屋』が、2か所も出てくるのでびっくりした。
「『情報ライブ ミヤネ屋』は、大量のディレクターを抱え、独自に取材を進め、中身を充実させている。」(36ページ)
ほめてくれるのはうれしいけど、「大量のディレクター」なんかいませんよ!
「読売テレビ系列の『情報ライブ ミヤネ屋』などは、豊富な制作費とスタッフで、ニュースを分かりやすく解説」(112ページ)
あのー・・・どう考えたってキー局のフジテレビさんの方が、制作費が豊富に決まってるじゃありませんか!・・・あ、これってもしかして 「ほめ殺し」?と感じましたとさ。
でも、テレビ局がネットの活用をなかなかうまく出来ないでいる現状は、確かにそうだと思った。