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『道浦TIME』

新・ことば事情

5530「カガ」

 

いつも「言葉のネタ(話題)」を提供してくれる「ママさんアナ」のMさん。お昼のニュースの担当の前に、「何か新しい話題ない?」と聞くと、一つ教えてくれました。

「うちの子どもの言葉なんですけど、『蚊』のことを『カガ』って言うんですよ。『カガがいた』というふうに。これってきっと『イヌがいた』『ネコがいた』みたいに言っているので、『蚊』も二文字で『蚊=カガ』だと思っているんですかね?」

なるほど。それに対して私は、

「ふーん。たしかに一文字の言葉って珍しいからね。だから『イヌ』とか『ネコ』のように二文字だと思って『蚊がいた!』と言っているのを聞いて、『蚊』のことは助詞もくっつけた『カガ』だと思っているんだろうね。大体、関西弁では『手』『目』『歯』『毛』などの一文字の言葉も、長音で伸ばして『テ/エ』(平板アクセント)、『メ/エ』(平板アクセント)、『ハ\ア』(頭高アクセント)、『ケ\エ』(頭高アクセント)のように『2音』にするから、子どもさんは既にそういった『関西弁の感覚』を持っていて、『蚊(カ)』という一文字に『ガ』を付けた『2音』にしているのかもしれないね」

と答えました。

子どもの言葉は面白いですよね!

(2014、8、18)

2014年8月18日 19:22 | コメント (0)