新・読書日記 2014_102
『銀翼のイカロス』(池井戸潤。ダイヤモンド社:2014、7、28)
半沢直樹シリーズの最新作、第4弾。それほど期待しないで読み始めたら、これが止まらない。やっぱりうまいなあ。「山場は2度やって来ます」とだけ言っておこう。
タイトルの「銀翼」から想像がつくように、今回の舞台は「ナショナルフラッグシップ」の「航空会社」。その経営が傾き、立て直しに銀行からは半沢が担当となり出向く。これって当然「日本航空」をイメージしてしまいますよね。政権交代した政府の国土交通大臣が女性で元アナウンサーだとか、なんとなく「現実の出来事」なども重ね合わせ、また、当然「テレビドラマの半沢」をはじめとする登場人物にも重ね合わせて読んでしまうので、読んでいて映像が浮かんでくるような感じでした。社内から社外から、いろんなところから飛んでくる矢を避けながら奮闘する半沢の姿に、自らを重ね合あわせて読むんだろうなあ。
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