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『道浦TIME』

新・読書日記 2014_099

『だから日本はズレている』(古市憲寿、新潮新書:2014、4,20第1刷・2014、6、20第7刷)

 

著者は20代(29歳)の若手論客。日本の閉塞感を打ち破るために「強いリーダー」を求める傾向に対して「強いリーダーなんていらない」と。「クール・ジャパン」なんてキャンペーンに意味があるのか?「ポエム」で国は変えられない・・・なるほど。「テクノロジー」だけでは明るい未来はやって来ない、、、そうだろうなあ、「ソーシャル」に期待をかけすぎるな、、、なんでだろう?「ノマド」なんて単なる「脱サラ」、、、そうなのか!やっぱり「学歴」は大切、、フム、若者には「社会」を変えられない・・・などなど、なんだか著者は20代の最後(「若者」を卒業する)に際して、「若者」の「敗北宣言」をしているかのようなイメージの目次が並ぶ。でもところどころ、ケンカを売っているような強い口調で、

『今まで「クールジャパン」と「・」をいれていたのに、なぜかいきなり「クールジャパン」と表記されている。政府も新潮社や講談社のようにきちんとした校閲をいれればいいと思う。』(44ページ)

と書いている。それなのに86ページに、

「専用洗済で洗浄しないと」

という「誤植」が。正しくはもちろん「専用洗剤」ですよね。これは"わざと"なのかもしれない。だってこの本、「1刷」から2か月もたっていて「7刷」なんですから。誰か気付いているに違いない!・・・でも、直した方がいいと思いますが。

結構、面白い本でしたよ。


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(2014、6、28読了)

2014年8月 8日 12:29 | コメント (0)