新・ことば事情
5511「女性の住職か?住職の女性か?」
7月11日のお昼のニュースで、デスクのO君から質問を受けました。
「原稿で書く時には『女性の住職』と書くべきでしょうか?それとも『住職の女性』と書くべきでしょうか?」
なるほど、「同じだ」と言えば「同じ」ですが、「違う」と言えば「違う」よね。
「女性の住職」だと、「女性」ということが強調されます。
一方、「住職の女性」とすれば、「住職」を紹介しているんだけど、普通「住職」は「男性が多い」ので、映像を見て、
「あれ?『住職』って言ったけど女性しかいないな?住職はどこ?」
と誤解を生じるかもしれない。だから、
「映像に映っているこの女性が『住職』なんですよ」
という"注意喚起"としての表現になって、親切な感じもするなあ。
ということで この場合は、
「住職の女性」
がいいのではないか?というように、答えました。