新・読書日記 2014_092
『ソーシャルメディアの何が気持ち悪いのか』(香山リカ、朝日新書:2014、6、30)
タイトルからして、「SNS」、ソーシャルメディアを"敵に回している人"が読む本、といった感じですが・・・大丈夫かな。
「つながりたい」と「絆」を求める人たちが、結局「つながらない孤独」によって心の病になることはまずなく、「つながりすぎて、がんじがらめになること」で心の病になる方が圧倒的に多いと、自らの臨床経験から語る。
「ネトウヨ」は、自らの狭く深い範囲でしか知識を得ようとせず、幅広い視野を持てないでいる、とかかなり厳しい分析が続く。
「プチ正義感」が「過剰な道徳」を要求することで問題が起きているとも。
うーん、そうかあ。
今の便利なSNS社会にどっぷりつかっていることで、なぜ息苦しいのか、その原因が分からなくなり、あるいは分かっていても抜け出せなくなる現状、ということを告発している本。
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