新・ことば事情
5500「ロスタイム」
2014FIFAワールドカップブラジル大会も決勝トーナメント1回戦が終わり、ベスト8が出そろいました。
決勝トーナメント1回戦は「8試合中5試合が延長戦」という接戦。非常に熱のこもった試合が続いています。
さて、そのサッカーの試合で、「45分ハーフの終わり」に「追加」される時間のことを、昔は、
「ロスタイム」「インジュアリータイム」
と言っていましたが、4年程前から、
「アディショナルタイム」
と言うようになってきました。直訳すればつまり、
「追加時間」
ですね。今回のワールドカップでも、テレビでは「アディショナルタイム」が使われていましたが、これはカタカナで文字数が多い。「ロスタイム」なら「5文字」ですが、「アディショナルタイム」は「10文字」、倍も場所を取ります。そのためでしょうか、新聞などによっては、
「追加タイム」
という言葉を使っていたりします。読売新聞を見ていると(7月1日・2日)、
「ロスタイム」
を使っていました。たしかに、言葉が短いし、わかりやすいですよね。
「平成ことば事情4287アディショナルタイム」もお読みください。