新・ことば事情
5489「稽古に熱がこもる」
「ミヤネ屋」で紹介する、相撲の強い沖縄の中学生の取材のスーパーを事前にチェックしていたら、こんな表現が出て来ました。
「稽古に熱がこもる相撲場」
これを見て「?」と感じました。これは、
「熱がこもる」
ではなくて、
「熱が入る」
ではないでしょうか?そう感じて、
×「稽古に熱がこもる」→○「稽古に熱が入る」
と直しました。
しかし、一概に「熱がこもる」が間違いとは思えません。
この2つの表現はどう違うのか?
思うに、
「動作」としては「熱が入る」「熱を入れる」。
その「結果」としての「状態」は「熱がこもる」。
なのではないでしょうか?ですから、
「熱のこもった稽古」
ならばOKなのではないか?と思いました。微妙な違いですよねえ。