新・読書日記 2014_085
『巨匠(マエストロ)たちのラストコンサート』(中川右介、文春新書:2008、5、20)
中川右介さんの著書。以前購入していたもののなかなか読めなかったのだが、先日、ご本人とお会いする機会があり、その東京へ行く新幹線の行き帰りで読んだ。
「巨匠(マエストロ)=偉大な指揮者・演奏家」。トスカニーニ、バーンスタイン、グールド、フルトヴェングラー、リバッティ、カラヤン、カラス、クライバー、そしてロストロポーヴィチについて記されている。この中で、私が初めて知ったのは「リバッティ」だけでしたが、そのほかの巨匠たちの「ラストコンサート」について知っていたのはバーンスタインだけだったので興味深く読めました。普通は「引退」を決めて「ラストコンサート」「ファイナルコンサート」となることは少なくて、あとから結果的に「ああ、あれがラストコンサートだったんだ」ということが多いのだと。指揮者って、結構、長生きする人が多いしね。中でも興味深かったのはトスカニーニだった。あまりこの指揮者については知らなかったので(フルトヴェングラーほどは)、勉強になりました。
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