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『道浦TIME』

新・読書日記 2014_084

『知の武装~救国のインテリジェンス』(手嶋龍一・佐藤優、新潮新書:2013、12、20)

 

手嶋龍一・佐藤優の二人による対談本。新潮新書からは3冊目。知の巨人の二人。去年の年末に出た本なので、まさその時点で話し合われた内容が、半年後の今、展開している。その意味では「予言の書」だね。

「東京オリンピック」は、2020年までのアジアの安保を考えたイベントであるという論は、目からウロコ。飯島元首相秘書官の北朝鮮訪問は、意味が分からないとか、CIAのスノーデン事件は日本ではそれほど騒がれていないが、まさにサイバー時代の戦争であるとか、今年問題となっている「尖閣問題」についての日中・アメリカの対応についても書いてあります。そして、その海洋覇権はTPP問題とも関わって来ると。東京五輪やTPPは、それぞれスポーツや経済問題だけではなく、国際政治とも密接に関わっているのだという「インテリジェンス」の視点は新鮮で、重要だと感じました。


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(2014、4、29読了)

2014年6月18日 17:07 | コメント (0)