新・読書日記 2014_078
『魂をゆさぶる歌に出会う~アメリカ黒人文化のルーツへ』(ウェルズ恵子、岩波ジュニア新書:2014、2、20)
新聞の書評で見て購入。合唱をやっているので、黒人霊歌には親しみも興味あるので。「ジュニア新書」なので、やさしく記されていて読みやすい。
おそらく、1か所間違い発見。105ページの英語の歌詞、
「Bring judgement sure」
とあるのだが、107ページの訳文は、
「俺に 死(デッド)を きっと」
となっていて、しかも「red(赤)とdead(死)で韻を踏んでいる」と104ページに書いてあるのに、この英語の歌詞のどこにも「dead(死)」が出て来ないのです。
何度も読み返してしまいましたが、ここは「judgement」ではなく「dead」で、
「Bring dead sure」
なのではないでしょうか??
*「漕げよマイケル」はそういった宗教歌だったのか!知らなかった。"彼岸"へ行くのね。*「ベアトリス」は悪魔の娘の名前。
*ギリシャ神話の美の女神「アフロディテ」の息子が「エロス」。「エロス」は「プシュケ」に恋をする。
*黒人の英語では、「逆の意味」を持っていることがある、。ストレートに表現すると白人に虐待されるから、隠語・暗号のように「逆の意味」に。「BAD=良い」という意味にも使われる。マイケル・ジャクソンの「BAD」も、そういった背景が。
*「ハンマーソング」というのは、黒人の労働歌。
勉強になるなあ。
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