新・読書日記 2014_073
『TVニュースのタブー~特ダネ記者が見た報道現場の内幕』(田中周紀、光文社新書:2014、1、20)
著者は、共同通信で特ダネ記者として活躍した後、テレビ朝日に途中入社した。「ペン」の世界から「映像」の世界へ。同じマスコミだが、全く違う取材方法、求められていること(成果)に戸惑いながらも、自分の持ち味を徐々に出して来た著者。憧れだった「ニュースステーション」で活躍。
しかし、ずっと「テレビ」で仕事をしている私などから言うと「テレビでは当たり前のこと」が、やはり同じマスコミ・同じ報道の世界でも、メディアが違うと手法が違うのは「当たり前」なのに、こんなことにも戸惑うのか!と、いささかビックリした部分もあった。
現在はフリージャーナリストとして活動されているそうだが、新聞や通信社、ましてフリージャーナリストよりも、テレビはずっと「チームプレー」の要素が大きいんだということが分かってくれたかなと思う。
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