新・ことば事情
5477「国産国消」
甲南大学の授業を終えての帰り道、阪急岡本駅近くで見かけた「焼き鳥店の看板」に、こんな言葉が出ていました。
「国産国消」
これまでは、
「地産地消」
という言葉を見たことはありましたが、「国産国消」という言葉は初めて目にしました。
「地産地消」
は、その土地土地でとれたものを地元で消費しようという"運動"で、要は、遠くでとれたものを運んで来るには、ガソリンなどの燃料などもかかってしまうので「環境にやさしくない」と。できるだけ移動距離の少ない材料が、地球に優しく、地元の繁栄にもつながるということだったと理解していたのですが、「国産国消」は、「地元」よりは、
「ちょっと、範囲が広がっています」
よね。でも海外の物よりは移動距離は短いし、「海外よりは国産」という"ある種の信頼"もあるので、そこに着目したのでしょうか?
グーグル検索(6月5日)では、
「地産地消」=71万1000件
「国産国消」= 6万4300件
でした。「TPP交渉」の行方も気になるところですが、そういったことも、この言葉の使用と関連しているんでしょうね。