新・ことば事情
5475「縄文式土器か縄文土器か?」
用語懇談会の放送分科会の開催前の質問で、関西テレビの委員から、
「我々の子どもの頃は『縄文式土器』と習ったものが、最近の教科書では『縄文土器』と『式』が付かなくなっているが、放送ではどうしているか?」
という質問が出ました。
ググってみたところ、「縄文土器」「縄文式土器」、両方出て来ました。そういった項目の中で、ひと際は私の目を引いたのが、
「縄文式土器ならアマゾン」
というもの!「アマゾン」ったら「縄文式土器」まで売っているのか!!と思い、クリックしてみたら、
「○○ろうそく店 縄文式火炎土器 ¥32,400」
「学校教材専門店 縄文式土器も気3点セット ¥31,320」
といったものが載っていました。なるほど「模型」ね。でも、そんなものまで売られているんですね。大体3万円ぐらいなんだ。
ちなみに「縄文式土器か?縄文土器か?」については、2006年に「教えてGoo」というサイトに、
「最近『式』が付かない形を目にするが、どう違うのか?」
という質問が載っていて、ベストアンサーは、
「『○○式』は『形式』『型式』『様式』などは、特定の特徴に基づく"分類"。『縄文土器』は、土器そのもの"名称"。これは紋様などによって『勝坂式』『大木式』といった細かい分類がされる。『縄文式土器』というと、個別様式の『式』と土器全般の『式』がダブってしまうことになることから、昨今は『縄文土器』と呼ばれるようなった」
というようなものでした。