新・ことば事情
5473「『なにわ』のアクセント」
6月3日、大阪市「浪速区」で殺人事件がありました。通天閣の近くです。その件に関して報道フロアで伝えるWデスクが、
「なにわのコロシの件ですけど」
と言っていました。この「なにわ」のアクセントが、
「ナ/ニ\ワ」
と「中高アクセント」だったので違和感がありました。普通は「平板アクセント」で
「ナ/ニワ」
ではないかな?(関西では、最後の「ワ」だけ上がるパターンの「ナニ/ワ(LLH)」か、モス気は全部が高い「ナニワ(HHH)」ですが。Lは低く、Hは高く発音します)と思って口にしたところ、隣の席の「ミヤネ屋」Oデスクが、
「府警内部では、中高で『ナ/ニ\ワ』って言いますよ」
と。そうだったのか!初めて知りました。たしかに
「3拍中高アクセント」
は、
「マ/ク\ド」「ファ/ミ\マ」「ミ/ス\ド」「テ/レ\ビ」「ラ/ジ\オ」
などと「大阪弁のアクセントパターン」として大変特徴的なのですが、そんな所でも使われていたとは!・・・あ、でもそもそも「殺人事件」を意味する警察業界用語、
「コ/ロ\シ」
も、「3拍中高アクセント」で、これは結構、耳慣れていました。それと同じかあ・・・。
ちなみに「強盗事件」は、
「タ/タ\キ」
と、これも「3拍中高アクセント」ですね。