新・読書日記 2014_065
『独立国家の作り方』(坂口恭平、講談社現代新書:2012、5、20)
2年前に出たときに話題になった本。ようやく読んだ。
うーん、どうなんだろう。
いろいろ疑問が多かった。一種の「アナーキスト」的な感じ。発想の転換はいいと思うが・・・。それと「独立国家」がどうなったのかが、よくわからなかった。
読んでいくと著者の坂口さんは「躁うつ病」なんだそうだ。躁うつ病・・・独立国家・・・で思い出したのは、作家の北杜夫である。北杜夫も「躁うつ病」をネタに文章を書いていた。「マブゼ共和国」という独立国家を作って、たしか通貨まで作ったのではなかったか。似てる・・・。
面白い部分もあったが、一番気になったというか私は受け入れられなかったのは、
「レイヤー」
という言葉。一番最初に「レイヤー(層)」と簡単に意味が書かれていたが、最後まで耳慣れなく、なじめなかった。ITジャーナリストの佐々木俊尚さんの本で見たことのある言葉ではあるが、まだ全然、私の中では馴染んでいない言葉であった。
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