新・ことば事情
5464「よされ2」
以前、北島三郎さんの曲「風雪ながれ旅」の中に出て来る、
「よされ」
という言葉の意味がわからない、と平成ことば事情2832「よされよされ」で書きました。
その意味が解明されるときが来ました!
出張で岩手・盛岡に行った帰りに、売店の土産物売り場で買った「方言絵葉書」に載っていたのです!それは「盛岡弁 絵手紙シリーズ②わげぇなって」の巻の中にあった、
「こっちゃよされ まっとよさたら いがんべな」
というもの。この「よされ」は、
「寄りなさい」
という意味だそうです。こういう文なら確かにそうだなあ。つまり「よされよされと雪が降る」の「よされよされ」は「寄れ、寄れ」、つまり、
「おいで、おいで」
という意味なのではないでしょうか?意味は通じますよね!
やっぱり東北弁だったんだ!
出張先でこんな発見があるとは、ちっとも思いませんでした。東北の人は、最初から意味が分かって「風雪ながれ旅」を聴いていたのかなあ?