新・ことば事情
5463「友人なだけあって」
コラムニストの青木るえかさんの本『定年がやってくる』の158ページに、
「私ら夫婦の友人なだけあって」
という一文がありました。この、
「友人なだけ」
の部分の「な」の使い方が気になりました。この場合に「な」を入れなくて、
「友人だけあって」
でいいように感じました。
その後、ケータイショップに行った時に見かけた張り紙には、
「旬な話題を」
とありました。この「旬な」は、
「旬の」
のほうがいいのではないかなと思いました。
この手の「な」の使い方は、既に北原保雄先生が、
『問題な日本語』
で取り上げてらっしゃいますね。グーグル検索してみました(5月27日)。
「友人なだけあって」= 7万5900件
「友人だけあって」 =10万0100件
「旬な話題」= 48万3000件
「旬の話題」= 55万7000件
「旬な」 =283万0000件
「旬の」 =425万0000件
「問題な」 =157万0000件
でした。
これは「流行り」なのでしょうか?それとも、定着していくのでしょうか?見守りたいと思います。